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2026/01/13 06:30
ベランダのランタンが、気づいたら友達みたいになってた
ベランダに出る理由なんて、特にない。
洗濯物を見るわけでもなく、景色が良いわけでもない。
ただ、夜になると自然とサンダルを履いて外に出てしまう。
そこに、ランタンがあるから。
いつからだろう
最初は「ちょっと雰囲気出るかな」くらいの軽い気持ちだった。
ランタンをベランダに置いて、光を点けてみただけ。
でも気づいたら、
夜になるとまずランタンを点けて、
それから椅子に座るのが当たり前になっていた。
先に人がいて、あとから自分が来る感じ。
あれ、これもう友達じゃないか。
会話はしないけど、存在感はある
もちろん喋らない。
でも、ランタンって不思議で、
何も言わないくせに「今日はどうだった?」みたいな顔をしている。
仕事がうまくいった日は、
光がちょっと誇らしげに見えるし、
疲れた日は「今日はそれ以上頑張らなくていいよ」
と言われている気がする。
たぶん、気のせい。
でも、夜ってそういう気のせいが許される時間だと思う。
ベランダは“逃げ場”としてちょうどいい
部屋の中だと、
スマホもテレビも、やることも考えることも多すぎる。
でもベランダは違う。
狭いし、寒いし、完璧じゃない。
だからこそ、ちょうどいい。
ランタンの光は、
部屋ほど明るくないし、外ほど暗くない。
その中間の感じが、人の気持ちにも合っている。
「ちゃんとしなくていい場所」
それが、ランタンのあるベランダだった。
友達って、こういう存在かもしれない
何かを解決してくれるわけじゃない。
アドバイスもくれない。
でも、そこにいるだけで落ち着く。
ランタンを点けて、
何もしない時間を過ごしていると、
「ああ、今日はこれで十分だったな」と思える。
気づいたら、
ベランダに出ない夜の方が、ちょっと物足りなくなっていた。
おわりに
ベランダのランタンが、
気づいたら友達みたいになってた。
たぶん、光って
「使うもの」じゃなくて
「一緒に過ごすもの」なんだと思う。
今日も特別なことはしない。
ただ、ランタンを点けて、
少しだけ外の空気を吸う。
それだけで、夜はちゃんと夜になる。
